和歌山利宏のEICMA2018 SWMブースレポート
EICMAでは、プレスディにいくつかのメーカーが会場の各ブースにおいて、カンファレンスを開催します。
それは大メーカーが中心となるのですが、今回、メーカーの規模としては決して大きくはないSWMが、カンファレンスを開催。
その模様をお伝えしましょう。
今回の場合、20分刻みの時間割が定められているのですが、定刻きっかりに行くとすでに多くの人が前方の場所を確保していて、後方からは何をやっているか見えないことがしばしばなので、10分前に到着。
中央のステージにはアンヴェイルを待つ3台のニューモデル(写真1)が置かれていました。
(写真1)
ただ、昨年、ブースを案内してくれたPRマネージャーのエンニョ・メルケジンさんはカンファレンス直前で多忙の様子。
ここは声を掛けないのが賢明というものです。
そして、カンファレンスが始まった(写真2)のですが、困ったことに言語が英語ではなくイタリア語なので、さっぱり分かりません。
それでも、英語のスライドが表示(写真3)され、彼らが言いたいことの脈絡が見えてきます。
(写真2)
(写真3)
要するに、SMW社があるヴァレーゼ湖畔地域はバイク産業発祥の地であり、イタリアンパッションを世界に広げていこうではありませんか、ということのようです。
挨拶に立った地元ロンバルディア州議会副議長のフランチェスカ・ブリアンツァさん(写真4)は、「SWMは郷土の誇り」とも言ったそうです(隣のイタリア人に聞きました)。
(写真4)
そして、開発や品質管理についての姿勢が述べられたあと、ニューモデルの発表です(写真5)。
何と、ネーミングはヴァレーゼに引っ掛けた、“Va’re:Z”というではありませんか。
(写真5)
まあ、普通の表記はVarezで、発音はヴァレーツといったところでしょうか。
アンヴェイル(写真6、7)された3台は、Va’re:Zの125、300、400です。
(写真6)
(写真7)
イタリアンスタイルと革新の融合形の新指標というだけあって、ベーシックモデルであってもパッションを感じさせます。
Va’re:Z 125(写真8)、300(写真9)、400(写真10)は、どれも水冷単気筒で、車体の基本は共通ながら、足回りは排気量に合わせて最適化されているようです。
(写真12)
これまでも両車には空冷の440モデルがあったのですが、よりベーシックなモデルに発展させたことになります。
今回のSWMのブースは、その一角が地元テレビ局の出張スタジオ(写真13)として使用され、さり気に小道具としてSWMが置かれていました。
(写真13)